香りの散歩道


着物のリサイクル

墨絵・朝野泰昌
「朝野家 香りの散歩道」
この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。

近ごろ、若い人たちの間で、古着ファッションが人気のようですね。
おじいちゃんが着ていたジャケットで、自分なりのおしゃれを楽しんでいる人や、おばあちゃんの着物を今風に着こなしている人もいます。

江戸時代、着物は親から子へ代々受け継がれるものでした。
古着を商う店も多く、手頃な値段ですぐに着られることから、江戸や上方などの大都市では特に人気があったようです。

やがて、着物としての役割を終えると、座布団や袋ものなどに縫い直し、最後は雑巾になるまで徹底してリサイクルされました。

着物は、反物を直線で裁断し、直線で縫って仕立てるため、ほどけばもとの状態に戻すことができます。
着る人の寸法に合わせて、何度でも仕立て直せるので、体型が変化しても大丈夫。

また、染め直しもできるので、年齢や好みに合わせて色や柄を染め替えて、一枚の着物を長く着続けてきたのです。

いよいよ古くなった大人の着物は、傷んでいない部分を使って、子どもの着物に縫い直す。そんなリフォームも行われてきました。

昔の人の知恵がつまった着物を、見直してみる。古着ブームが、そんなきっかけになるといいですね。


「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。

*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

9月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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